業界スコープ

写植の文字の単位について

今日はちょっと難しい話しですが、写植の単位の話を書きたいかと思います。
筆者は昭和63年に写植の業界にはいりましたが、真っ先に親や回りから
教わったり、写研の書体見本帳や機械のマニュアルを暇がある時は
読んでおりました。
この位の常識は覚えておかないといけないなぁと筆者が自ら思っていたのは事実で
ありますが、後にこの事が役に立つとは当時は思っていなかったのは言うまでも
なかったのです。
大分昔のことですが、間違いはあるかと思いますが、筆者が覚えている単位等を
書き出して見たいかと思います。

写植は構造上の原理として文字の大きさがPCと違い、手動写植機の場合
級という単位を使います。
なぜかと言いますと、7~100級までの決まったレンズしか装備していなかった
ことが原因しておりますが、写植の基礎として覚えておくことが必要かと思います。

級数(Q数とは)=文字の四方の合計
(例)
   最大級数の100Qは100÷4=25mmであり、
   最小級数の7Qは7÷4=1.75mmとなります。

この単位の計算を覚えておきますと、指定されたレイアウトに何文字入るのかを計算
する際に必要になってきます。
印字する際は数字キーに「級数」を入力し、「SET」を押しますと、ターレットが自動的に
回り(SPICAや一部の機種はレバーを下げて手動でターレットを回す)希望の級数
セットされます。


歯送りの単位(H)とは
歯送りとは文字と文字のすき間の事を指します。
単位は1mmの1/4が基本でありますが、欧文の送り際には、1mmの1/32(EM送り)を
使う事があります。
通常の本文等の文字の送りベタ送りもしくは1H詰めが多いのは
事実であります。
(例)
   14Qで1H詰め14÷4-0.25=3.25mm
   14Qで2H詰め14÷4-0.5=3mm

機械に「横矢印キー」+「級数-1」+「SET」でセットされます
ベタ送りの場合はパネルのベタキーを押します。

TCとCCの違い
TCとはトップセンターと言いまして、横打ちでは文字の左側から次の文字の左側で
あり、縦打ちの場合は文字の上部から上部となります。
CCとはセンターセンターと言いまして、文字の中心から中心のことを指します。
ですが、縦横はありません。
大半の場合、TCでの印字がほとんどですので、CCは使いませんが、基本はTCで
あるということを覚えておけば大丈夫です。

機械にTCとCCの切り換えスイッチがありますので、スイッチをTCの方へ倒します。

行の送り
文字の送りと同様に前の行の上部と次の行の文字のすき間のことを指します。
本文打ち等ではベタ送りとQ数+2H送りが多いのは事実です。

機械の「縦矢印キー」+「級数+2」+「SET」でセットできますが、ベタの場合は
パネルのベタキーを押す事でセットが可能です。

縦送りと横送り
縦書きと横書きは機械にあります縦/横切り換えキーでセットします。


これらの単位は数値で計算する方法の一部ですが、写植の業界では簡略化
するために級数表というシートがあり、レイアウトの上に乗せるだけで何文字
入るのか計算できるようになっておりましたが、この計算の方法を覚えていた
ことで後に筆者が手動写植機を動かす際や印刷の営業をした際に役立った
のは言うまでもありませんでした。


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2011/06/25(土) | 仕事/公務編 | トラックバック(0) | コメント(0)

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