業界スコープ

タイロッドエンドブーツとスタビライザーリンクを交換しました(その1)

読者の皆様のために取材活動を続ける当編集部の取材カーも新車から今年で
14年目を迎えており、長年の使用から不具合箇所が多数見つかっております。
このままでは取材活動を維持できないばかりでなく、車検に合格できない+
事故等の原因にもなりますので、筆者が修理を行う事しました。
今回はタイロッドエンドブーツ交換とスタビライザーリンクの交換を行いたい
かと思います。

破れたタイロッドエンドブーツ
ゴムブーツが割れてグリスが飛び出しているタイロッドエンドブーツ

先日の事ですが、取材カーのシフトレバーがやたらに前に行くようになり、点検を行って
いたところ、2本あるネジの一つが脱落している事と併せてタイロッドエンドのブーツが
破断してグリスが漏れだしている事を筆者が発見されました。
そしてシフトレバーの部品を注文するためにいつものディーラーさんに行ったところ、
部品の場所がわからないという事で半地下のピットで若い整備士さんと一緒に確認を
していたところ、タイロッドブーツの事と併せてスタビライザーリンクのナットが曲がって
いる事が発見され、こちらの修理も同時に行う事にしました。

タイロッドエンドとは自動車のハンドルを左右どちらかに切りますと、タイヤが左右に
動きますが、その際にハンドルのギアからタイヤを同時に左右に押し・引き(フロント
ナックルを押す・引く)
際に使われる重要な部品です。
もし、この部品の左右どちらかのブーツが破損してゴミが入ったり、折れたりして
一つでも破損しますとハンドルが切れなくなり、走行不能になります。
自動車には様々な箇所でゴム製の部品が使われており、今回作業をしますタイロッド
エンドブーツもゴムの仲間の一つであります。
ところが、最近、メーカーは何を考えているのか、これらの部品を何でもかんでも
ASSY交換させる動きがあり、部品の価格が上がってきている現状があります。
ですが、「捨てる神がいれば拾う神もあり」の諺の通り、前回のブレーキパッドと
同様に社外メーカーが肝心の部品を製造をしておりましたので今回はブーツのみを
交換しました。

タイロッドエンドブーツ交換
ジャッキアップして前輪の左右のタイヤを外します。
すると正面から左側のナックルに丸状の部品と棒状の物が見えるかと思います。
(トップの写真を参照)この部品がタイロッドエンドです。
部品であるタイロッドエンドカバーを交換するため、下側のロックナットからピンを抜き、
17mmのメガネレンチでロックナットをゆるめます。

ネジゆるめ  ロックボルトをゆるめております。

ロックボルトをゆるめ終わりましたら、SSTタイロッドエンドプーラーをセットします。

タイロッドプーラー取り付け
タイロッドエンドプーラー アストロプロダクツ製 ¥1,566(税別) タイロッドエンドプーラー 

このツールの使用上の注意と使用箇所の詳細は追記にございます。

プーラ使用中
工具のねじを回してタイロッドエンドを抜く作業をしております。

SST工具のタイロッドエンドプーラーのネジをソケットレンチ等で閉め込みます。
写真では建築工事用のシノー付きガチャを使用しておりますが、くれぐれもツールを
電動工具で回すことは外れた際にケガの原因になりますのでご注意下さい。
外れる瞬間に「パキッ」という音と同時にSSTが落下しますので、あらかじめ紐などで
落下防止の対策をすることをおすすめします。

その2へ続く

タイロッドプーラー使用上の注意と使用箇所
プーラーの位置関係等


タイロッドエンドを外す際にロックナットを外してプーラーを使用するとステアリングロッドと一緒に
タイロッドエンドが飛ぶ危険なシーンが収録されております。
関連記事

2017/10/16(月) | トラック/自動車等 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
https://gyokaiscoop.blog.fc2.com/tb.php/1555-e45e2c32
 |  HOME  |