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【入れすぎ注意】カーエアコンに簡易ガスチャージを行いました

先日の記事でもお伝えしておりましたが、冷えの悪い覆面トラック等に
対してガスチャージを行う事を計画しておりましたが、取材カーもこの猛暑で
冷えが悪い事が判明したことから、今回、筆者は材料と工具を揃えて
簡易ガスチャージを行う事にしました。
筆者の場合、ルームエアコン等の空調機に関する知識と技術もありますので
道具さえあれば出来ますが、一般の方にはかなり高度な技術が必要に
なりますのでご注意頂きたいかと思います。

今回は取材カーが対象です。
取材カーは3年程前にガソリンスタンドにおいてエアコンガスクリーニングという
ものを行いましたが、それからかなり時期も経過しておりましたが、今年の猛暑
には勝てずエアコンの効きが悪く、熱いなぁと思っておりました。
そして覆面トラックでも同様に効きが悪い車が数台あり、今回の簡易チャージを
行う事にしました。
自動車の場合、家庭用と違い、使用するガスがR134aというガスが使われており、
専用の道具も必要になります。

豆知識---------------------------------------------------------------------------------------------------------
このR134aは地球温暖化の問題と京都議定書の関係もあり、R12というガスから転換する
ために開発されましたが、R12に比べて効きが弱く、そしてカーエアコンではガス抜けが
しやすいという問題もあります。
現在、このR134aガスは家庭用の冷蔵庫や車のエアコン等で最も多く使われております。
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今回使用した工具は以下の通りです。

材料と工具

写真左から
R134aボンベ200g<カルソニック>
・専用クイックジョイント(低圧側)<タスコ TA163SA-3>
・M10オス→1/4変換アダプター<通販で購入>2コ
・チャージホース(ロング92cm1/4フレア)<タスコ TA136A-1>
R134aサービス缶バルブ<タスコ TA163RB>

道具が揃いましたのでさっそく、作業に入る事にしたいかと思います。

まず、道具の組み立てを行います。
この組み立て工程では工具はいりません。
全て手でしっかり閉めて下さい。

ワンタッチカプラ組み立て前
ホース先端+1/4アダプター+ワンタッチジョイントの
順で写真の順番の通りに組み立てます。

バルブ側組み立て完了
ホースのもう片方の方にホース+1/4アダプター+
R134aサービス缶バルブを写真の順番通りに
組み立てます。
この時、バルブが全開方向になっている事を
ご確認下さい。

サービス缶取り付け前 サービス缶取り付け完了
R134aサービス缶バルブにR134aガスボンベを
ねじ込んで取り付けます。

取り付けが終わりましたら、各部がしっかり閉まっていることを確認の上で
R134aサービス缶バルブをねじ込んで下さい。

エアパージ
R134aサービス缶バルブを半分程戻し(開ける)、缶を裏返しにした状態で
写真にあります手に持っている部分(チャージホースの接続部)と
1/4アダプターを手で押さえ、ゆっくりゆるめてガスが出始めたところで
1から2秒したら手で締め付けて下さい。
この作業は家庭エアコンでクレーマーが施工業者や販売店等に難癖を
つけることでおなじみのガス圧によるエアパージです。
エアパージが終わりましたら、R134aサービス缶バルブのバルブを完全に
閉め込んで下さい。
これでチャージ準備は完了です。

R134aサービス缶バルブの構造

 サービスバルブ  写真は全開状態です

以前の家庭エアコンの記事でチャージバルブの事をお話をしたかと思いますが
今回のR134aサービスバルブはガスのボンベに穴を開けてガスを取り出すための門番の役割をします。

 針繰り出し前 バルブ全開状態

 針繰り出し後 バルブ全閉状態

それぞれの写真をクリックして頂きますと状態がお分かり頂けるかと思います。
要するにガスを出すためにR134aサービス缶に穴を開けてガスを取り出すだけ
でなく、扱いやすくするためのバルブの役割をしております。

ここで大きな注意ですが、一度装着したサービス缶バルブはガスがなくなる
まで絶対に外さないで下さい。
万一、外した場合、大量のR134aが噴出し、火傷や失明等の危険があります。
外す時はバルブからホースを外してバルブを全開にしてガスがないことを
確認の上で取り外しと容器の廃棄をお願いします。

 使用済みサービス缶 使用済みR134aサービス缶


ここまではチャージのための準備でしたが、サービス缶のボンベを装着したら、
車のエンジンをかけて、空調レバー等を
・A/CスイッチON
・内気循環
・送風位置は上側
・温度は最低又は温度調節レバー等をCOOL方向
にして10から20分アイドリングするか、近場を走ってきてそのままで10分位
置いてからボンネットを開けて下さい。

エンジン始動 エンジンをかけます。

尚、この時に送風口に温度計を入れておくと状態を把握するのに便利です。

エンジン  ボンネットを開けたところです。

ボンネットを開けたら注入バルブを探します。
取材カーの場合は開けた左側にありますが、他の車種では位置が異なりますので
事前に探しておいて下さい。

サービスポート開け 注入口です。

注入口周辺に「H」、「L」と書かれた薄緑入りのバルブのキャップ「L」を
回して外し、あらかじめ用意しておいた工具のカプラーを差し込みます。

カプラ差し込み
注入口に写真の通りにカプラーを差し込みます。

カプラーを差し込んだらチャージ準備完了ですが、自動車用R134aはご覧の写真の
通り、専用のカプラーでなければ装着出来ない構造(異種ガスとの誤用防止)に
なっております。

セットが完了したら、いよいよチャージとなります。

チャージ開始

サービス缶側をひっくり返し、サービス缶バルブのバルブをゆっくり、半開にして、
3~5秒後にサービス缶バルブを閉めます。そして、アイドリングを上げて少し様子を
見ます。
この時に温度の変化が見られない場合は、故障の疑いがありますので中止し、
ディーラ等にエアコンの修理を依頼して下さい。
温度計等で確認し、吹き出し口の温度が下がっている場合は以後の手段で様子を
見ながら少しずつ入れて下さい。
今回の場合、筆者では安全のため、おおよそR134aサービス缶の半分を目安に狙って
入れてみました。
この容器一杯を超える量のガスが入る場合はガス漏れ等の疑いがありますので
ディーラ等に修理を依頼して下さい。

簡易ガスチャージ時の注意点としまして
・入れすぎ防止のためと万一の際に備えて容器のバルブは全開にしないで下さい。
・オーバーチャージにご注意下さい。入れすぎますと故障の原因になります。
・200g以上のR134aボンベもありますが、安全のため、200gのR134aボンベをお使い下さい。

あくまでも、簡易チャージですので、本格的なチャージをする場合はルームエアコンと
同様に専用のマニホールドや真空ポンプ等の機器とR134aエアコンオイルと専門技術が
必要になりますのでディーラーや整備工場にお問い合わせの上で行って下さい。
簡易ガスチャージは自己責任の範囲でお願いします。


今回の画像は取材カーですが、先日、覆面トラック2台にも簡易ガスチャージ
しましたが、そのうちの1台は何と筆者の覆面2tの新車でした。

NPR85AN.jpg 筆者が簡易ガスチャージを行った新車の覆面車 いすゞエルフ 平成26年式 NPR85AN

新車だからと云って油断もスキもないのは事実ですが、冷えの悪い車には
ガスチャージを行い、快適に涼しい夏をお過ごし頂ければと思っております。



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2015/08/14(金) | トラック/自動車等 | トラックバック(0) | コメント(0)

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