業界スコープ

手動写植機がT社から移動してきました

平成2年の今頃のことですが、新宿の事務所に手動写植機がT社より
筆者の勤める会社に一挙に6台も移動してきました。
なぜかと言いますとT社の事務所の建物を売却した事によりT社が
写植事業から撤退し、不動産事業に特化するためだったのです。
そのことにより機械だけでなく、人材もT社から筆者の勤める
会社に移動してきたのであります。
当時の会社の状況はと言いますと手動写植部門は筆者の父の他に
Sさんが事務所で2台動いている他に大手D社の半地下の部屋にも
5台程動いておりましたが、今回の移動によって事務所の手動写植機
一挙に8台に増えたのでした。
このことにより、従来のリョービレオンマックス4・5Vに混じって
打倒PAVO-JVを目指して設計されたレオンマックス3Vという小型マシンと
写研PAVO-JV※※も加わりました。
これらの機械が増えたことで事務所は一挙に狭くなる一方であったことを
覚えております。
そして電算写植部門はRECS200システムの出力機が2台に増強されたかと
思っていたら、追加で最新の編集機EP220Hが導入され、出力機が2台同時
運転できるようになりました。
そしてこの事が筆者にとって大きな動きにつながるとは思っていなかった
事を覚えております。

写植機械の豆知識----------------------------
レオンマックス3V
  リョービ(発売時リョービ印刷機販売 のちのリョービイマジクス)が開発した写研PAVO-JVを打倒する
  目的でPAVO-JVをモデルに開発した手動写植機のこと。
  リョービ初の印字CRT※※※を搭載するどころか、PAVOではできない逆送り印字やミリや
  インチ単位での送りでの印字も可能であり、後の5VやレオンマックスZOOM-1の開発の基礎と
  なったことでも有名。
  リョービイマジクスクは後に親会社であるリョービ株式会社と合併し、現在発売されております
  リョービ製の印刷機器の担当をしております会社はリョービ株式会社となっております。
  尚、PC用フォントなどのサポートは株式会社モリサワ※※※※が扱っております。

※※PAVO-JV(パボJV)写研が1979年(昭和54年)に発売した手動写植機のこと。
  この機種は印字小型CRTモニターを業界に先駆けて搭載し、後に発売される写植機に大きな
  影響を与えたことでも知られます。
  兄弟機はPAVO-JLでこちらはCRTを省略し、低価格仕様ですが、機能はPAVO-JVと同じです。
  ちなみにPAVO(パボ)の名称は孔雀(くじゃく)を意味します。

※※※印字CRT
  従来の写植機ではタイトル等の細かい詰め組を行うには複雑な計算や版下作業での詰め貼りが
  必要でしたが、印字CRTが登場したことで細かい詰め等をCRTを見ながら行う事が可能になり、
  版下での切り貼り作業が削減され、生産性の向上につながったのは事実です。
  この印字CRTが登場した事は写植業界にとっては大きな革命であり、後に各メーカーが発売する
  様々な高性能マシンを生み出すきっかけになったのは事実です。

※※※※モリサワ
  写植機器メーカー業界2位のメーカーのこと。本社は大阪にあり、写植機を写研の代表者である
  石井氏と共同で開発したことでも知られる。
  ある事件をきっかけに写研を離れ、大阪で会社を設立し、写植業界では東の写研・西のモリサワ
  とも呼ばれる。



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2013/02/16(土) | 仕事/公務編 | トラックバック(0) | コメント(0)

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